記事の目的
・墨出し工事の理解、管理
・墨出し事の施工について学ぶ
・墨出し工事を制すことなく工事は成功しない
わかること
墨出し施工方法、管理がわかる
墨出し工事【躯体工事】で大切な事:
墨出し工事はとても重要な工事です。墨出屋さんによってだされた 通り芯、レベル墨は建物の外形、位置と高さを定め、だされた墨を基準に 全て工事は行われていくのです。ミリ単位の誤差も許されない高度で重要な工事です。 また、躯体工事によって出された墨はのちに躯体工事完了後もその墨を基準に内装の 基準となるため、墨出し屋さんによってだされた、基準墨は大切に、また逃げ墨を常に確保する ようにしましょう。
施工確認タイミング 基本
コンクリート打設完了→翌朝位置 親子墨出し
※墨出しは作業は雨だとできないし、現場がものがあふれるとできません
墨出し【躯体】工事計画編
1、躯体図作成
2、寸法追い出し確認
⇒通り間間寸法を記載確認
3、建物ラインを確認、
⇒型枠建て込み【小墨】ラインを確認、なぞる
⇒通り芯より寸法記載を確認
4、必要墨を確認する【開口部、袖壁、アンカ位置、差し筋止まり等】
⇒墨出ししてほしいところの寸法を確認する
5、なるべくおおきく印刷する
⇒寸法線の点が確認できるようCADを調整
6、墨出し完了後、チェック用に壁厚や通り芯よりの追い出し寸法シートを作成しとく
現場段取り編
前準備
1、墨ポンの設置
⇒型枠スラブ上げたら墨ポン設置位置の開口を開けて墨ポン設置
⇒スラブ配筋完了後、打設前までに墨ポン設置
※墨ポンは墨出しの際、下の階から墨を上げるための開口をあけるため
通り芯と通り芯の交点にあける、型枠支保工と干渉しないようにすること
墨出し当日
1、墨出しできるよう、邪魔な枠や資材あれば撤去、
2、墨出し面にものがないようにすること
※雨の場合は雑巾とみずかきとスポンジ
現場当日 打ち合わせ 墨出し
1、印刷 躯体図渡す
2、必要墨の内容説明
墨出し施工流れ
1、墨ポン撤去
2、通り墨を上階にあげる
3、通り芯墨出し【親墨】
4、小墨墨出し
5、止まり墨、開口墨出し
6、特殊墨出し
7、レベル墨出し
⇒レベルは鉄筋や不動なものに出す
施工確認
・壁厚
・止まり位置、開口位置
まとめ
墨出しはすべての基準となるため、しっかり施工を管理すること、 墨をもし間違るとその後の作業がすべてずれてしまいます。 ですので、墨出し屋さんも人間ですので相互で確認して、 しっかりかんりしてまいりましょう。