施工計画

キューピクル施工工事 不動の要塞

わかること
キューピクル施工の計画についてわかる

大切なこと
キューピクル据え付け工事は高圧受電をする建物の電気工事の最大イベントといっても過言でない工事です。電気には低圧受電と高圧受電があり、電気を大量につかう、商業施設等では、高圧受電とされます、土中からの高圧受電により、高圧キャビネット(東電)に電気を受けその高圧をキューピクル(高圧受変電設備)が変電して100V,200Vとして使用できるように降圧する受電設備をおさめたボックスです。

施工計画
1、キューピクルの基本確認
  ①キューピクル設置位置(基礎含む)・高圧キャビネット設置位置確認 (構造荷重・高さ意匠)
  ※キューピクル搬入計画を作成して搬入可能なレッカー重量を先確認する
  ②キューピクル使用電気容量の確認・承認 (テナント・施主様 告知)
  ③道路→高圧キャビネット→キューピクル→各個盤 経路施工図承認・確認
  ④キューピクル製作図確認・承認 (製作約2ヶ月)
    

2,キューピクル基本工程の確認
  ①土中引き込み配管段取り・施工(基礎工事時等)
  ②高圧キャビネット基礎打設・キューピクル基礎打設 (躯体工事時)
  ③EPS電気配線施工
  ④高圧キャビネット据付(東電工事)
  ⑤キューピクル据え付け ※アンカー夜間の場合は先行昼工事
  ⑥道路高圧引き込み工事 (東電引き込み工事)
  ⑦キューピクル工事
  ⑧耐圧試験
  ⑨電気受電 

3,キューピクル据付工事基本計画

 1,搬入計画 (レッカーorレッカーキューピクル分割orキューピクル分解・組み立て)
  ・レッカー据え付け 作業半径・重量確認
  ・道路使用許可取得 ※重量物のため、大きなレッカー使用により夜間になることも
  ・搬入計画図作成 (平面・立面)レッカー軌道・車両据え付け位置
  ・基本工程作成(実施・受電まで)
 ※キューピクル設置までに完了しないといけない工事を確認すること(電気・意匠・設備)
 
 2,各種段取り
  ・レッカー
  ・重量鳶
  ・警備
  ・アンカー工
  ・防水業者(アンカータッチアップ) 

 3,施工手順(当日)
  1,集合打ち合わせ
  2,警備員配置
  3,レッカー設置 
  4,重量鳶道具仮設資材 揚重 (資材トラック設置)
  5,キューピクル設置仮設レール等設置 (重量鳶)
  6,電気盤トラック据え付け
    →各個盤 揚重
    →キューピクル揚重
  7,キューピクル受け据え付け 
    →レール受け移動設置
    →所定位置に移動
    →ジャッキにて仮上げ
→仮レール撤去
    →アンカーボルトに合わせて・ジャッキ下げる
    →キューピクル据付完了・ボルト締め
  8,仮設資材おろし (レッカー)
  9,資材片付け・場内片付け
  10、完了解散

まとめ
キューピクル工事はとても重量物であり人力では限界のある工事です。そのためにも、事前の計画・段取りがとても重要となります。今回自分も初めてのキューピクル工事で正直レッカーの段階から心配しておりましたが、なんなくこなしていく重量鳶さん、さすがです。
今回はそんなキューピクル工事についてでした。